偽装質屋を知っていますか?

質屋

名前に質屋とついていますが、まったく違い質屋の仮面を被ったヤミ金業者です。

2010年に施行された貸金業法の改正で上限金利は20%に制限されました。
(上限金利に関してはこちらで⇒利息制限法出資法

この法律の裏をかくかのように質屋を偽り高金利で融資をする偽装質屋が広がってきています。

ヤミ金の新しい手口として注意が必要です。


偽装質屋のしくみをご紹介します。

  1. 偽装質屋の手口
  2. ターゲットは高齢者
  3. 名前だけで中身はヤミ金

1、偽装質屋の手口

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まず質屋営業は本来、期限までにお金を返せなかった場合には預けている品物が質屋に流れてしまう事で、預けている側はそれ以上のお金は返済しなくてもいいというシステムで、これを質流れといいます。

対して偽装質屋に関しては先ほど紹介した質流れという質屋本来のシステムを使わないことです。

質流れがないという事は簡単な話が質屋では無いと言う事です。

一応は質屋として表向きは営業をしているので何か預けるものが必要になり、この預ける物は正直なんでもよく、例えば壊れた腕時計や100円ショップで売っている物など何でもいいのです。

このまったく価値の無いものに対して価値以上の金額を融資して高い金利を付けます。

なぜこんな方法を使うかというと貸金業法の改正で金利は20%までとされましたが貸金業法は金融業者に対する法律で、質屋には関係なく質屋での金利に関しては年利109,5%とされているので貸金業法をはるかに上回る金利で貸付が出来ます。

2、ターゲットは高齢者

偽装質屋では主な顧客は年金を受給している高齢者が基本になります。

高齢者

貸し付けたお金の返済に関しては年金が支給される口座から自動引き落としにされるように細工します。

この細工をする事で返済不能に陥ることを防いでいます。

引き落としされる日に年金の支給日を設定すると取りはぐれる事がなく回収できます。

偽装質屋で借入をしている年金受給者の多くは、入ってくる年金のほとんどが偽装質屋に流れて行きます。

そうすると生活費が無くなりまた偽装質屋から借入をしないといけなくなり悪循環から抜け出せなくなります。

こうして偽装質屋は表向きは質屋として営業をして年金受給者や生活保護受給者を食いものにしています。

3、名前だけで中身はヤミ金

本来あるはずの質流れというシステムが無く、顧客は延々と元利金の取立てを受け続ける事が出来なくなり日々の生活を維持する為には取引を継続せざるを得なくなるのです。

ヤミ金

この結果から顧客は高利を支払い続け生活困窮の度合いが増えて行きます。

質屋営業法の1条には、質屋契約において『当該質物をもつてその(貸付債権の)弁済に充てる約款』を付すことが明記されているが、これは質物と貸付債権が同等の価値を持つことが前提とされています。

この為に高価なブランド品や貴金属などを質屋に預けると、その鑑定や保管に費用がかかる為に、年109,5%という特例の金利が認められています。

預けている品物に対して見合わない金額を貸し付けて109,5%もの金利を得ているのは間違いなくヤミ金以外の何者でもありません。

ましてや年金受給者や生活保護などの弱者からお金を奪い取るなど許されるはずもありません。